愛知県・名古屋・中川区のはり灸マッサージ治療院、ひらせ鍼灸院

風邪に鍼灸は効くの?


こんなご質問をよくいただきます。

引きかけの風邪には、私は積極的に鍼灸施術をさせていただきます。待合室でモグサのにおいをかいだだけで鼻の通りがよくなったとおっしゃる方もいらっしゃいます。

風邪は風門という穴(つぼ)から入り、風池という穴に溜まるとも言われています。 「子供は無邪気」といわれるように、鍼で皮膚の穴に触れただけでもよく効きますが、大人は無邪気ではないのでなかなかそうは行きません。

ただ、こじれてしまったとき、熱があるときは西洋医学の治療、お医者さんの受診も併用していだくようお勧めします。

私の養生法

「先生は風邪引かないの?と聞かれますが、そんなことはありません。ただ、普段は気が張っているせいか、寝込むような風邪を引くのはゴールデンウィークのような長い連休に限られます。(せっかくのお出かけが大なしになったことも!)開業前、鍼灸院に勤めていたときも、院長と二人で施術していたため、お休みをいただいたことはありません。

私は「風邪かな」と思ったら、まずすぐに鍼をします。しかし、熱があるなと思ったら、患者さんの予約の合間にお医者さんに行くこともあります。鍼灸だけに頼るのでなく、その時々に必要な手当て、併用が大切と考えています。

「ゴホン、ハクション」が出たらぜったいお風呂には入らない、とおっしゃる方もいらっしゃいますが、私はお風呂に入り、体が冷えないうちに休みます。そのとき、必ず布団は入浴前に敷いておきます。

熱があるときも、鍼灸で発汗させてやることで早く解熱します。薬や注射で無理に熱を下げると、微熱が続き、喉の痛みやだるさが後々まで残ります。発熱するということは体内で戦争が起こり、ウィルスをやっつけているということ。熱が出るときはしっかり温めて発熱を助けてやって、あとはすっきり解熱させる、というのが私の養生法です。

患者さんに教えていただいた方法ですが、熱い紅茶を口に含んで「ごっくん」と一気に飲むのが、扁桃腺がはれているときにはよいようです。ペットボトルのように冷めにくい容器に紅茶を入れて枕元に置いておいて、喉が渇いたときに飲むと、発汗誘発にも効果的のようです。

風邪は万病の元

腎臓や肝臓病も、軽い風邪と同じような症状から始まるものがあります。

慢性関節リウマチは、風邪を引いたのがきっかけとなって症状が悪化するときもあります。

風邪に限ったことではありませんが、「これくらいなら大丈夫」と侮らず、適切な養生をお勧めします。

ただ、「お医者さんに行っても待合室で病気をもらってしまいそう」とか「専門外の病気については適切なアドバイスをもらえない」「忙しくて待ってられない」という声も耳にします。私は、そんな患者さんの健康管理のお役に立てればと思っています。

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